▲高柄山(たかつかやま) 733.2m 山梨百名山
◆歩行時間:3時間 (うち30分が車道歩き)
◆1/25000地形図:上野原
◆行程
バリエーション
犬嶋神社(落合登山口) ~ 482m点 ~ 500m点 ~ 旧矢ノ根峠 ~ 林道田野入線終点(田野入線登山口) ~ 尾根線出合 ~ 高柄山 ~ 508m点 ~ 林道田野入線終点 ~ 林道田野入線始点 ~犬嶋神社
体力 ★★★★☆ 田野入線からの登りは相当ハード。
眺望 ★★☆☆☆ 高柄山からの眺望を楽しもう。
技術 ★★★★☆ 廃道、バリエーションなので事前検討を。
繁閑 ★☆☆☆☆ 高柄山山頂以外はまず人と会う事がない閑道。
総合 ★★☆☆☆ 登りもハードだし道の状態も所々厳しい。
高柄山バリエーションの中でも注意が必要なコース。
また
寝坊・・・
高畑山~鶴島御前山の夢破れたり・・・
やっぱり前日に上司と飲んで終電で帰ってきたらこうなるよなぁ・・・
家出るのが11時からだから、やっぱり近場になっちゃうなぁ。
重い頭を総起動して今日登れそうな山を探してみると、
先週登った高柄山辺りに登れそうな尾根があることに気づく。
うまいことループも組めそうなので、今回は落合地区にある犬嶋神社を起点とした
バリエーションコースを回ってみる事にしました。
犬嶋神社上野原駅から秋山方面へ原付を走らせて一つ目のトンネルを越えた先にある鳥居のマークがここ、今回の基点、犬嶋神社。
近年改装が行われたのか、とても綺麗な印象です。
落合登山口神社の階段を上がり、左手奥を見ると山まで続く階段が。
今回はここから入山します。
廃道になった矢ノ根峠へ続く道にしてははっきりとした山道。
藪もほとんどなく気持ちよい山歩きを楽しみながら坂を登ります。
482m点坂を登り詰め、稜線に出ること15分程度でアンテナの立つ482m点に到着。
本当にバリエーション?というくらい道は良いです。
地形図には現れないようなものを含めて幾つかのコブを越える野道。
踏み跡(というよりは登山道)もしっかりしていて、まったく不安を感じる事もありません。
旧矢ノ根峠特に記述することのない500m点を越えた鞍部にコース変更の看板が。
汚れ方から見て相当放置されている様子。
せっかく良いコースなんだからもっと歩かれてもいいと思うんだけどなぁ
表記によるとどうやらここが旧矢ノ根峠らしい。
ここから先、稜線を歩く道と、稜線の南側を巻くコースとに分かれています。
当初、稜線を歩くコースは
完全に廃道になっていると予測していたのでこれは予想外。
南側を巻くコースを選択し、歩き始めるとすぐにさらに南側へ下る尾根にも踏み跡が伸びています。
少しそちらにも踏みこんでみたのですが、途中で踏み跡が不明瞭に。
目標の林道田野入線終点はまだ先のようだったので引き返して巻き道を再び歩きます。
巻き道をしばらく歩いていると道の脇に石仏が。
ここもかつては峠道だったのでしょうか。
この石仏も初めて見た時は倒れていたのですが、なんとなく寂しい気持ちになって立て直しましたが
良かったのでしょうか・・・?
訪れる人のいない峠道で朽ちていくものは朽ちて行くまま、自然の姿に身を委ねるのが一番だったんじゃないかと後悔してみたり。
それからしばらく歩くとだんだんと踏み跡が貧弱になってくる。
崩落で道が無くなっていたりしているうちに本当に道が消えてくるので、そこを起点に南側へ下り始めます。
道は谷に入り込んでいて、本格的にまずいなぁと思っていると右手に沢が現れます。
そのうち道にも岩場が出てきて慎重になります。
アクアリストへの媚態w
沢に繁茂する水苔に目を奪われてしまいます。
林道田野入線終点そうこうするうちに整備された道に出ます。
ここが林道田野入線終点のようです。
田野入線登山口林道終点から先に山道が続いているのでここが高柄山への道だろうと推測して登っていると急に
崩落した橋が現れます。
沢の流れはほとんどないので、一度沢に下りて対岸に渡り、藪のほとんどない比較的きれいな道を歩きます。
ここから西へ西へと歩いて行くとまただんだんと踏み跡が薄くなってきます。
特に尾根道に転じる瞬間の地帯は僅かな足跡を辿っての直登なのでルートファインディングが非常に困難です。
逆に言えばここの足跡が消える場所を乗り越えれば後は道迷いの危険はないのですが・・・
黄プラ杭が所々に埋めてあるので道を見失う事は無いのですが、長い急登を延々と歩かされます。
ここの登りはステップがないうえに滑りやすく、もちろんトラロープも設置されていないので
非常に体力を消耗しました。
尾根線出合前回登ったホウジ丸付近の標識が立つ地点に到着。
ここまで30分程度の登りだったのですが、
もう限界・・・と思うほど苦しい登りだったような気がします。
木を掴んで体を引き上げる動作を繰り返しながらの登り、ましてや足元が滑る急登なのであまり体力に自信のない方にはお勧めできないコースです。
また、ホウジ丸付近から下りに使うのも結構厳しいかも・・・。
高柄山(たかつかやま/733.2m)山頂毎度お馴染み高柄山山頂。
稜線出合いから10分足らずでたどり着けます。
今回の登り行程はここまで、山頂にも人は少ないしと一息ついていたら高齢の方が金山峠への道を尋ねてきました。
エアリアを持っていたのですが、やっぱり大地峠付近が分かりにくいそうで。
新矢ノ根峠から下山したいが道はどうですかとも訊かれましたが、もうちょと事前準備を・・・
今日みたいに30℃近くにまで気温が上がる日にあのアップダウンは結構しんどいですから。
そうこうするうちに別のグループの人からも大地峠までどれくらいですか?という質問が。僕は高柄山ガイドですか。
今回は新矢ノ根峠方面へ508m峰の鞍部までしばらく気持ちの良い道を堪能します。
508m点鞍部高柄山から下ること20分ほどで指導標のある鞍部に降り立ちます。
今回、508m峰は特に表記することがないので割愛します。
そのすぐそばに猟銃禁止区域の赤いプレートがあり、その奥に一本の踏み後があります。
ここから南へ下れば先ほど通過した林道田野入線へと出られるはずと思い、赤プレートを基点に下りはじめます。
すぐに踏み後が見えなくなりますが、林道終点まで距離もないので横着して広い林の中をまっすぐに下ります。
周囲に目を凝らすと沢筋が一本。
ちょろちょろと水も流れているし、これは当たりだな、と沢筋沿いに下降。
岩場が出てきて・・・ってあれ?さっき通った道のような・・・?
さっき通った道でしたw
もう、ここまでくれば同じように下るだけで林道に降り立てるので安心。
逆に考えると、旧矢ノ根峠から508m鞍部への道も繋がっていることが分かりました。高柄山ってこういうバリエーションが多いので実に面白いです。
林道田野入線終点さっきも通った林道終点に到着。鞍部から10分程度。
踏み後がほとんど無い割にはここの下りは比較的分かりやすいです。
林道終点の看板。
林道始点まで2kmもあるのか・・・
脇に流れる沢音を聞きながらのんびりと林道散歩も悪くない。
・・・けど、こんな荒れた道、誰かが使っているんだろうか?
こんなものや
こんなものやらパシャパシャしながら静かな道を一人、歩きます。
林道から見た482m点。
登っている最中には想像だにしなかったのどかな山容です。
林道田野入線始点
林道を丸々30分歩き通して一般車道に出て、もと来た犬嶋神社を目指します。
犬嶋神社手前(南側)にも登山口らしき階段がありました。また寝坊した日はここから登ってみるのもいいかもしれません。
というわけで、毎度おなじみの高柄山でした!
今回も必要な所で写真を撮ってなくて文章だけで説明せざるをえなかったので色々と判りづらい点もあったかもしれません・・・。
というか地形図がないと分かんない話ばっかりですよね・・・w